こんにちは!Kimikoです。
今日は普及の名作映画「ショーシャンクの空に」が好きなライターさんたちに、
映画の考察・感想を書いてもらったよ!

※ネタバレを含むのでお気を付けください。

それでは紹介します!

「ショーシャンクの空に」がハッピーエンドな理由は?!

「ショーシャンクの空に」は、冤罪で終身刑の判決が下った男が、自力で自由と財産を手に入れる物語です。自由を得るために、主人公のアンディは約20年間ロックハンマーで壁を掘り続けました。ここは、巌窟王もどきです。ユニークなのは、アンディが自由になった時のために刑務所内で蓄財していた点です。

アンディが刑に服しながら財産を作った手段は、所長の不正蓄財の隠蔽に加担するというものでした。所長は、嘘の名目で囚人たちに野外作業をさせて、その見返りとして業者から賄賂を受け取ります。その賄賂を隠蔽したのがアンディでした。アンディは、銀行員だった経歴を生かして「ランドール・スティーブンス」という架空の人物名義で口座を作り、そこに入金していたのです。
脱獄したアンディは、すぐさまスティーブンスになりすまして、所長の不正蓄財を引き出し、そればかりか、所長の所業に対する告発状を新聞社に送ります。アンディの告発によって所長は拳銃自殺に追い込まれることになります。

違和感を感じるのは、アンディが自ら不正に加担したことへの忸怩たるものが無いことです。冤罪で終身刑に処せられたため、「自分の正義」が法律と別に確立されたためでしょう。法によって罰せられる人たちを収容しているはずの刑務所で、法がいかに守られていないかをつぶさに見てきたのがアンディです。アンディは、20年の歳月の間に法とは違う「自分の正義」を確立したと言えます。「自分の正義」が法の正義を超越するというのが、ハッピーエンドを生んでいます。

人を信じること決してあきらめないことの大切さ

自分の価値観は現在おかれている境遇や、周囲の人間により大きく変化します。どんなに辛くても生きることを諦めてはいけません。

アンディはエリート銀行員であり美しい妻を得ている、いわゆる「勝ち組」です。しかし、奥さんの不倫や冤罪を受けて人生は一転し「負け組」となります。それどころか犯罪者としてそれ以下の存在となってしまうのです。

どんな仕事をしていようが、必要だから求人があります。高学歴高収入の人は低所得者を見下す傾向があります。アンディもそういう人間だったはずです。ですがアンディの心情は変化していきます。

刑務所に服役することになり、他の囚人から暴行を受け大抵の人間ならここで屈してしまうでしょう。しかしアンディは違います。絶対に刑務所から脱獄するという不屈の闘志を持っています。決して折れることのない強い信念の持ち主です。

アンディの脱獄はレッドのおかげで成り立ちました。無実である主人公からすれば、囚人との取引は相当なリスクを負うでしょう。しかし、刑務所から逃げ出すにはレッドや他の囚人との信頼関係を作る必要がありました。

この辺のやりとりは流石、優秀な銀行員であると感心します。ただ頭脳明晰なだけではなく、人の心を掴む巧みさが表現されています。

この映画はどんな苦境に立たされても、自ら行動することと、人を信じることで人生は変えられるのだと教えてくれる名作中の名作です。

人生に行き詰まっている人には是非とも観ていただきたい作品です。

日常生活でも計画・実行をベースに行動がされます。

 ショーシャンクの空にという映画をみたのは、まだ年齢が10代終わりや20代始めの頃だったと記憶しています。自分の年齢が若い時期に見た映画でしたが、その当時から名作として有名な映画とされていました。

時を経て、今もなおレンタル店などではおすすめ映画の常連になっているので、そのストーリーはどの時代の人にも共感や感動を与えられると評価されているのでしょう。この映画で描かれるストーリーの教訓の一つとして、目標を定めそれを達成するために何をするべきか、があると思います。

映画の中では、脱獄が目標です。そして、脱獄の目標を達成するために、主人公は段取りを組み少しずつ実行していきます。最後は、長い時間をかけて掘り続けた穴を外界へつなげることで脱獄という目標を成しえるのです。映画のストーリー上は、脱獄を完成させる穴を気が遠くなるような年月を経てつくるという主人公の粘り強さが驚嘆に値しますが、その他にも脱獄を悟られないように様々な行動を取るクレバーさも、この映画の強い印象として残るところだと思います。

この映画では、目標を定め計画を立て実行し、相当な年月が経ってから目標が成就します。現実的に必ず成功する話とはいいがたいですが、目標達成の為に主人公がとる行動はどの時代であっても受け入れられるからこそ名作なのだと思います。

人間の罪と罰、人生で大切な事を教えてくれる作品

 私はこの映画を何度も何度も繰り返してみました。そしていつも見終わった後、ラストシーンのシワタネホの景色のようにすがすがしい気持ちになるのです。

なぜこんな気持ちになるのか、自分でも考えてみました。その理由は、登場人物が罪を犯した人はそれなりの罰を受け、無実の者はいつかは報われる時が来るいう事でしょうか。

もちろん、罪を犯した人間にも償う機会が必ずあり、許される日がます。この映画からそんなことを感じてなりません。この作品で登場する人々は犯した罪において平等です。

 確かに人生はその通りだと思います。因果応報という言葉がありますが自分の行いはやがてブーメランのように自分のもとに返ってきます。それが善い行いであっても悪い行いあってもです。ですので、自分の人生を少しでも良いものにしたければ自分の良心に従って生きていかなければならないと思います。私はそんなことをこの作品から教えられました。

 もちろんその他にも、友情、人と人との信頼、努力、そして希望と可能性。それらが生きていく上でいかに大切か、そしてそれによってどんなに人は救われるか、そんなこともこの作品は教えてくれます。

 ショーシャンクという素晴らしい映画は、人間の生き方、良い人生の送り方、そんな事をいつも私に教えてくれます。いつか、生き方に迷った時私はまたこの映画を見るでしょう。
 

アンディに大きな勇気をもらいました

よく人は一人では、生きてはいけないといいます。
この映画の主人公のアンディは、まさに人は一人では生きていけないというのを体現していると思います。
彼は、冤罪によって服役していますが、刑務所の中でも誰も信じないことが原因でいろいろな受刑者からひどい目に遭わされます。

そのことが原因で、アンディは変わらなければいけなくなりました。
刑務所という世界では、それまで有能な銀行員で何でも人を頼らずに生きて来たアンディには別世界である刑務所に来て、自分が一人では何も出来ないということを痛感します。
もし、自分がアンディでも自分一人で何でも出来る人間だったら誰にも頼らず自分一人の力で生きようとしたはずです。
しかし、刑務所に冤罪で入れられてしまったアンディが自分を生きるために変えて行く所がこの映画の作者が言いたかったことだと思います。

アンディが変わっていったことで、それまで誰もアンディの味方になってくれなかったのが、味方になってくれる人が出て来ます。
人は一人では生きて行くことが出来ず、その生き方さえ変えれば誰か助けてくれる人が出るということをこの映画は語っています。
アンディは、希望を見失うことなく勇気を持ち続けますが、人は希望と勇気を持てば道が切り開かれるのだと思います。
今までの人生で、すぐに諦めていましたがアンディに勇気ももらいました。

才能はどこでも生かせる!「ショーシャンクの空に」に学ぶ

優秀な銀行員アンディが妻とその愛人の命を奪ったという冤罪で投獄されてしまい、辛辣な日々を送りながらも、その有能さを生かした立ち回りで地位を築き、最終的には長年に渡り用意周到に準備された経路で脱獄に成功するというストーリーです。

劇中では獄中での、囚人からの暴行、私利私欲にまみれた看守との取引など、冤罪で終身刑の身となってしまった主人公アンディの無情な日々が印象的です。そんな絶望の日々の中で光り輝いたのが、他の囚人や看守と一線を画したアンディのクレバーさです。元銀行員のスキルを生かし看守達を相手にうまく立ち回り、囚人達のなかでも一目置かれる地位を築いていく姿に、やはり一芸に秀でた人間はどんな環境でも生きていけるカードを持っているのだと思い知らされました。

勿論、絶望の中、形勢を逆転していくアンディの機転や精神力も目を見張るものがありますが、これぞという物を持っている人間の強みを思い知った映画でした。私自身、これといったスキルはないのですが、例えば手に職があるということに憧れ、それが資格や語学などでも良いなと真剣に考えるキッカケになりました。事実、いくつかの資格・検定にも合格し、中にはすぐには役立つことがないものも少なくありませんが、勉強や努力のモチベーションを上げてくれとは思いもしませんでした。

最悪と思われる状況の中での希望を実現できる強さを感じます

私は、この映画を取りたてて見たいと思ったわけではなく、何となく選んで観た映画でした。しかし、見終わった後に、様々な感情が渦巻いた事を覚えています。その時に仰いだ空はちっぽけに映りました。

妻の悲しい裏切りに上乗せされた冤罪の恐ろしさと、自分が体験したことのない刑務所の空気、そして、正しいであろう人々がそうでない現実。自分で培った仕事での功績など一瞬で消えていくような世界を一気に見てしまうと、絶望の他に何があるのだろう?と思いたくなりますが、そんな中でも希望を見出し、自分を信じ目的に向かって息を潜める姿を見ると、逆に恐ろしさを感じてしまいました。

こんなに芯の強い人を見てしまうと、君は正しい人間なのか?君は何者なのか?と問われているようでした。神経を研ぎ澄ませていないといけない日々と、彼の目的を叶えるために遂行する時間の経過の長さは、私の考えがついていかない状態でしたが、それでも彼はスマートにあらゆる手段を使って前を向く姿勢が羨ましくも感じました。

どんな状況に置かれても、自分を見失う事なく行動し、大切に思える友人さえも作れる心の大きさに、心が震えました。少しでもそんな強さを持ちたいと思います。

見所は何といってもアンディの強固な心!

「ショーシャンクの空に」は非常に好きな映画のひとつ。

長期にわたり投獄されながらも、ひとりの人間としての尊厳を持ち続け…執念の脱獄を果たすアンティの姿には…何度見ても心動かされ、また“尊厳を持って生きることの大切さ”を教えられます。

人は弱く、人の心理状態・態度は“環境・立場の変化”に大きな影響を受けて容易に変わっていってしまうもの。それにもかかわらず、長期にわたる過酷な生活のなか…“囚人”になりきらず“ひとりの尊厳ある人間”としてあり続けたアンディ(“自分らしさ・平常心”を保ち続けることがいかに困難かはスタンフォード監獄実験などをみても明らかなこと。たった数日の実験でさえ、あのような事態になるのですから…)。彼の心の強さからは大いに学ぶところがあります。

なお、この作品はスティーブン・キングの小説「刑務所のリタ・ヘイワース」を下敷きとしているわけですが、大筋は同じながら少々アンディのキャラクターには違いあり。原作のアンディは、(映画ほどに確固たる計画・自信をもって脱獄に臨んでいるわけではなく)もうすこし途中で悩んだり迷ったりしている感じで、映画の方がより強固で一貫した心をもっているような印象を受けますね。

冤罪がもたらす悪影響とは!アンディが見せた行動力

この映画の魅力はなんといっても、冤罪がもたらす怖さやはかなさということができるのではないでしょうか。

作品の舞台となっているのは、かなり昔のことですが、現在でもなお、冤罪に苦しむ人が多いのも現実です。私はアンディがとてもあわれに思えて仕方ありませんでした。
そして本作品が警察の捜査の仕方や裁判所のあり方、刑の執行などについての疑問を投げかけているのだと確信しました。アンディに加えて、本作品では重要な役を担うのがレッドです。

レッドは、アンディとは対照的に明るく多くを語る性格の持ち主です。紆余曲折はありながらも、二人の男性の友情が育まれて行くいきさつや経緯についての描写にも面白さが感じられます。

視聴者が思わず、アンディに感情を動かされてしまうのも、アンディは愛する妻に浮気をされていたからです。作品のシーンの中でも、妻と愛人との激しい夜の場面があり、性描写とバイオレンスの両面が感じ取れます。

アンディが罪にかけられるのは、他でもない妻と愛人が銃で命を奪われた事件の被害者になったからです。裁判所がアンディを犯人としたのも動機や事件の背景を考えれば当然のことかもしれません。最終的にはアンディが犯人ではないことが判明しますが、真犯人への怒りを露にしないところもかえって興味深いポイントです。

「ショーシャンクの空に」と暴力描写

名作映画「ショーシャンクの空に」の原作はスティーブンキングの「刑務所のリタヘイワース」です。この作品は「恐怖の四季シリーズ」の一冊として知られています。

「刑務所のリタヘイワース」は佳作ですがどちらかと言えば簡素な中編作品でそれほど感動的な作品ではありません。「ショーシャンクの空へ」を感動的にしている理由は沢山あります。
主人公にふりかかる暴力の描写もその一つです。刑務官によるものは苛烈です。一切の想像力を欠き振り下ろされる棍棒。その不快な音。主人公に与える恐怖。「ショーシャンクの空に」ではこの辺りが周到に出来ていました

。主人公にを追い詰め必ず抜け出さなくてはいけないといけないと決意させる音。ビジュアルも音もすごい威力でした。骨まで砕いている感じがあり生理的な嫌悪感を覚えました。手の込んだ演出です。物語の終わりの方まで警棒で殴られるプレッシャーが続き、結果得られるカタルシスが非常に大きくなりました。

この点の描写に手抜かりがあると緊張感を最後まで引っ張ることが出来ません。刑務官の気分次第で死ぬか重い障害を負ってしまう恐怖。生理的な嫌悪感にとてつもない説得力がありました。暴力などの酷い理不尽さがリアルに感じられるからこそ、この映画の最終シーンが引き立つのだと思います。