2019年11月22日に「ゾンビランド:ダブルタップ」が公開されました。前作である「ゾンビランド」は2009年の作品で10年越しの続編となっております。
なので続編からでも楽しめるよう、また前作を見たことのある方でも新しい魅力が再発掘されるように「ゾンビランド」を振り返り、考察していきたいと思います。
特にゾンビのスペックについてはかなり力を入れて書いてますので見て頂ければ幸いです。
あらすじ
ゾンビウイルスに汚染されたハンバーガーを食べた人がゾンビになり、そのゾンビウイルスは感染して、ゾンビになったものは人を襲い、食べてしまいます。
そのゾンビウイルスは世界へと蔓延していき、人類はほとんど絶滅し、世界はゾンビランドへと姿を変えてしまいました。
そんな最中、アメリカのテキサス州ガーランドに住む大学生のコロンバスは「ゾンビの世界で生き残る32のルール」を自分で作り、それを忠実に守ることによって生き延びていました。
コロンバスが生き延びていく中で、屈強な男のタラハシー、詐欺師の美人姉妹ウィチタとリトル・ロックと共に行動するようになり過ごしていく中で家族関係にも似た情が芽生え始めました。
しかし、「他人はだれも信用するな」をルールとして決めていたウィチタとリトル・ロックはコロンバスとタラハシーを心苦しく思いながらも裏切り、
2人の当初の目標であったパシフィック・プレイランドへ向かうも、すでにゾンビの群れの住処となっていて襲われ追い詰められていました。
ウィチタに最初から好意を寄せていたコロンバスは二人を追いかけるためにタラハシーと共にパシフィック・プレイランドへ向かいゾンビたちを撃退しました。
タラハシーはずっと追い求めていたトゥインキーにありつくことができ、コロンバスとウィチタはキスをして、4人でゾンビランドを生き抜くことを決め、物語はEDを迎えました。
見どころ
この映画の個人的な最大級の見どころはパシフィック・プレイランドでタラハシーが屋台に籠城して、襲ってくるゾンビの大群に銃で応戦するシーンだと思います。
上空から写されたシーンがあり、自分が数えただけでも80人は超えていたので四方八方さらに屋根からも襲ってくるゾンビを拳銃2本で応戦するさまは圧巻でした。
しかもゾンビは頭部へ止めを刺さなければ倒れることはないので少ない銃弾数で的確に頭部への攻撃をおこなっていたということになります。痺れます。
そしてすべてのゾンビを倒し終わったあとにそっと拳銃にキスをしました。セクシーすぎます。
ここまでの映画の展開として、単体のゾンビには応戦しても複数体のゾンビを同時に相手取ることはありませんでした。また前半部分にゾンビ達に蹂躙されるシーンが沢山ありました、
そして人類は殆どゾンビに感染されるか食べられてしまった世界観で、たった一人でゾンビの大群を倒したタラハシーにはヒーローに近いものを感じました。
是非見ていただけたら嬉しいです。
ゾンビウイルスとはなにか
ゾンビウイルスとはなにか、作中では「何らかの伝染病ウイルスが突然変異でゾンビウイルスになった」とコロンバスが言っており、最初に感染された人はゾンビウイルスに汚染された
ハンバーガーを食べたためゾンビになってしまったようです。
ゾンビになると脳がはれ上がって激しく発熱をし、ひどく凶暴になり人間の肉を貪ると作中で言っています。
コロンバスが冒頭で自分の部屋にかくまった女性がホームレスに噛まれたと言って、その後ゾンビになったため、ゾンビウイルスは経口感染や創傷感染をするものだと
個人的に思います。
ゾンビになった人達は全員口から黒い液体を垂れ流しており、それがゾンビウイルスなのではないのかと考えております。
また、コロンバスがうたたねしている最中にかくまった女性がゾンビになっています、なのでゾンビになるには数分~数十分の潜伏期間があるものだと考えられます。
考察を裏付けるものとしてゾンビは人間の肉を貪ると言われており、作中に人を襲い骨まで食べているゾンビがいたので感染してもしばらくは人間という扱いなようです。
また、コロンバスがガソリンスタンドで2人のゾンビに追いかけられた時、ゾンビ同士は並んでお互いが干渉しあわないように走っていたのでゾンビからは人間とゾンビの
区別があるようです。
ゾンビのスペック
ゾンビ映画の醍醐味はなんといってもゾンビのスペック、適度な強さだと自分は思います。
弱すぎるゾンビに人間たちが叫び逃げまどっても面白みに欠けますし、強すぎるゾンビに蹂躙され続けても見ててハラハラせず萎えてしまいます。
その点、「ゾンビランド」のゾンビ達は適度な強さに仕上がってるので、なぜそう思うかを紹介していきたいと思います。
走れるゾンビ
ゾンビに1回でも接触、噛まれたら感染する世界においてゾンビが走ってくるというのはかなり強く、そして怖いです。
ゾンビを倒すゲームでも大抵の序盤のゾンビは歩いてきます、中盤くらいから徐々に走ってくるゾンビが増え始めます。
ゲームでも序盤は歩いてくるので現実でいきなり走ってくるゾンビが現れたらすぐに対応を出来る人は少ないと思います。
しかも太った人が逃げられない程度の速さらしいので、中々の速さだと思います。
器用なゾンビ
ゾンビランドのゾンビにはドアを開けたり、トイレの下の隙間からもぐれたり、車のドアを開けて後部座席に隠れることが出来るゾンビもいます。
恐怖を駆り立てるための演出といわれてしまえばそれまでですが、ドアを開け閉めできるゾンビがいるだけで人類の生存率はグッと下がると思います。
五感も優れたゾンビ
タラハシーがトゥインキーを求めてスーパーマーケットに立ち寄った時、ギターを鳴らしてゾンビをおびき寄せていました。
かなり広いスーパーマーケットでも複数のゾンビがおびき寄せられていましたので聴覚はかなり優れているものと思われます。
また、お化け屋敷でもコロンバスを出口まで追いかけていたので視覚も優れていると思われます。
ゾンビウイルスに感染すると脳がはれ上がると言われているのでもしかしたら感覚が人間の頃より敏感になって五感が優れているのかもしれません。
痛覚はある
コロンバスが序盤で匿った女性がゾンビになって襲ってきたとき、コロンバスはバスルームへ逃げドアを閉めようとしたところ、女性ゾンビがドアの隙間に足を挟んで阻止しようとして、
足首を折ってしまった際に、苦痛の表情を浮かべ叫び、ひるみました。
このことからゾンビには痛覚がまだ残っているものだと思われます。
強すぎない、適度に強いゾンビとして魅力あふれる設定だと思います。
ダブルタップ
コロンバスのゾンビの世界で生き残るためのルールにも書いており、続編のタイトルにもなっているダブルタップ、つまり頭部への止めをしっかり刺さない限りゾンビが活動を停止することは
ありません。
頭部以外を攻撃したとしても少しの時間、ひるんだりはしますがまた襲い掛かってきます。
銃での頭部を狙った攻撃はかなり難しいです、鈍器や刃物で攻撃しようにも反撃の可能性もあるのでかなり難易度は高くなっていると思います。
様々なゾンビ映画がある昨今でゾンビは見た目もさることながら、能力やスペックも多種多様にあります。
ゾンビランドのゾンビは近代の王道をいくゾンビだと思います。
最後に
続編のゾンビはさらにパワーアップしていますので前作のゾンビとの違いを見つけていただくのも楽しみの一つだと思います。
続編を1度見られた方でも、前作をじっくり見て、もう一度見に行くと更に楽しめると思います。
この考察を見てまたゾンビランドを見ていただけたら感無量です。
ゾンビランドは10年たっておりますが何年たっても色あせない、とても魅力的な作品だと思っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。