こんにちは!編集担当のKimikoです。
今回は世間で広く読まれているベストセラー、『 夢をかなえるゾウ』(水野 敬也 )についての記事です。

本を読んだ10人のライターさん達に感想文を書いてもらいましたので、ご紹介します!
※感想文の性質上、多少のネタバレは含みますのでご注意ください

『夢を叶えるゾウ』の 超ざっくりあらすじ

パッとしない普通のサラリーマンが主人公。
ある日、ゾウの見た目をした神様・ガネーシャがあらわれ、主人公に様々な課題を出してくる。
ガネーシャと過ごすにつれ、主人公は大切なことに気付いていく。

『夢を叶えるゾウ』の感想文10連発!

1.夢を叶えるゾウを読んで実際変わりました。

水野さんの夢を叶えるゾウを読んでみて私もそのころ新入社員で仕事に精いっぱいという毎日でしたが、本書に記載されていた自分の靴を磨くなどなかなかためになることが書いてあり、実践していました。
しかし最終章にある、やらずに後悔していることを今日から始めるということには非常に億劫でした。本書では主人公がカメラに興味があり、カメラマンを目指し大成するという内容でガネーシャが次の宿主と出会って終了する流れです。
この本を読んでみて感じたのは本当に大切なのは行動することなのではないかと思います。実際に興味があっても行動しなければなにもならないと思い、非常に悩みましたが、会社員でありながら以前から興味があった格闘技を習い始めてみました。今まで人生が面白くないと思っていましたが興味をもっていた格闘技を初めて本当に世界が変わりましたし、色々な人達と出会うことで世界も変わりました。以前はかなり内向的な性格ではありましたが外交的になり、最終的には格闘技でプロになれました。会社の同僚にTVでダイジェスト放映された動画を自慢するのが楽しみです。

2.生活にメリハリと思考力を与えてくれた本

なんとなく手に取った本「夢を叶えるぞう」。面白くて何度も読み、その後の続編も読んだほどです。自分の中で胸に残った本として、キンドル版でも購入し直しました。この本が教えてくれることは難しいことではありません。毎日、誰でもできる行動です。
例えば「靴を磨く」という行動。なるべく1日の仕事が終わり、家に帰宅した時に靴を綺麗に保つよう心がけるようになりました。そうすることで、自分が今日1日仕事を頑張ったというけじめをつけられ、靴にも感謝し、明日への活力にもなります。「夢を叶えるぞう」に書いてある、なんでもないようなことでも、実践することで心が浄化され自分の心も落ち着き、またそれらが習慣化することで、自分自身の人間としての価値が培われると感じました。
毎日全部の行動をするのは難しいですが、かかれていることを心に留め、できるだけ行動すること。そして、時々本を読み返すことで再度「はっ」っと気付かされることがあります。
自分を高めたい方や、最近心が緩んできている方にぜひ読んで欲しい1冊です。

3.変えるのは意識ではなく行動だということ。

人の顔色ばかり伺い、何よりもまず世間体を気にしていた私が初めて救われたと感じた本でした。自己啓発本はあまり得意ではなかったのですが、よく行く図書館でなぜか惹き付けられて手に取りました。
読んでいるとガネーシャが本当にそばにいて、私に訴えかけているような気持ちになります。ガネーシャは色んな名言を残しますが、私が好きなのは、「変えるのは意識ではなく行動」「神様にはお願いするのではなく感謝を」という言葉です。
よく、意識を変えれば行動も変わると言いますが、それは違うんだと気がつきました。変えるのは意識ではなく行動で、しかもその行動するにあたっての本質をしっかり見なければならないということが大切だと知りました。意識だけなんとなく変えても、なんとなくの行動しかできないと。物事の表面じゃなく本質を見ていこうと思いました。
また、困ったときの神頼みとはよく言いますが、自分の都合のいいときだけ神様にお願いするのはやめました。それより、ありがとうという言葉をいつも心に置いておこうと思いました。
この本に出会って、人の視線や顔色が気にならなくなり、堂々とできるようになりました。

4.ガネーシャが教える大切なこと

夢を叶えるゾウは、夢を叶えるために大切なことをガネーシャが教えてくれる本です。「成功するためには○○をするとよい」といった本がたくさんありますが、夢を叶えゾウは小説形式で書かれているので、面白く読むことができました。
この本では、当たり前だけれど忘れていること、実践できていないことを教えてくれているように感じます。
たとえば、道具を大切にするということ。
仕事で成功したければ、その仕事に使う道具を大切にしなければなりません。イチロー選手もバットやグローブを大切にしていて、毎日お手入れを欠かさないそうです。
しかし、私たちは仕事に使う道具を大切にしているでしょうか。通勤カバンの中はグチャグチャ、平気で床の上に置く、靴は泥で汚れている、ボールペンは安い適当なものを使っている、こんな人は少なくないと思います。
ガネーシャが教えていることは決して難しいことではありません。誰でもができる簡単なことだけれど、多くの人が行っていないことです。身近なことをちょっと変えるだけで、夢に近づけるのだと思います。

5.教科書になった訳は「なぜゾウか?」

この『夢をかなえるゾウ』で語られる内容には2007年出版にも関わらず今でも現代社会人の教科書になっている理由があり、それを知ったとき、この作品をさらに好きになりました。
主人公は最初、自分の置かれている立場を他者と見比べ、劣等感を抱いた状態で毎日を過ごしています。なるほど現代社会の若者を疑似していると思いました。現代社会の若者とは、パーソルアイデンティティを尊重し守備する傾向にあります。そいった能力よりも個性を重視する視点から、いざ社会進出した際に他者との比較材料である能力が現れたときにどうしても劣等感が生まれるものです。この作品を最後まで読み終わった後に気が付きましたが、主人公の名前は作中一切でてきません。つまりここでの主人公は世の中の誰でも構わないということです。この汎用性に富んだ設定に思わず膝を叩きました。
そういったまさに今の私たちを代表する主人公のもとに、主人公の「変わりたい」を叶えるための課題を出すゾウが現れます。ゾウは、かのアインシュタインやエジソンを友達のように呼び、彼らの業績がどのような経緯で生まれたのかを主人公に伝えます。ゾウの語り口調である関西弁は有名な著名人でも自分たちの身近に感じさせます。そうです、ゾウの口調はわざと関西弁で設定したということがわかります。これにも膝を叩きました。
そして内容で共通することは、ニュートンや手塚治虫や松下幸之助は主人公と同じ人間で特別能力があったではなく、人として「楽しい」と感じることや「一生懸命したい」という自分の本能に忠実になっていたことであるということです。主人公もこれに気づき、自らやりたいことに真正面から向かうことになります。
最後のお別れのシーンは蛇足のように感じますが、ここでゾウが言う人間が恋しくなったというセリフはまさに集団生活を送る私たちの恵まれたことを表しています。ここで作者の「人生で大事なことを教えるキャラは誰がいいか?」という設問に人間以外の生物を置いたことの趣旨がわかりここでも膝を打ちました。人間ではだめだったのですね。
この作品は人間が自分自身の人生に満足感を持って全うできるためなぜ私たちは人間であるのかというもっと深い部分を言及した書籍だったと言えます。

6.仏教を通して見る人としての生き方にズレが

この書籍を見て感じたことは、仏教論と現在の人として生きる生き方を掛け合わせているように感じます。ただ、気になる点としては、この内容共感することができるかといわれると共感されないでしょう。というのも、人に対して優しくすると行動が変わるとありますが、賛同できないです。人というのは生まれ育った環境こそがすべてであると私自身は考えていますので人にやさししくしている人間には裏があると考える人もいますし、内容としては薄いという印象です。プラスになる要因である言葉が多いのですが、現実的に見て、いま生きる人にそのプラスとなる言葉が通じるかと言われるとそうではなく、自分を優先する生き方ことが正しいように感じました。つまり言っている内容はもっともで皆さんそう行きたいと思える内容ですが現実がそれを邪魔しているため、きれいごとのような生き方はできないということです。後、精神論みたいなことも書かれており、それは通じないのではと感じます。

7.ガネーシャの言葉は心にささりました

世の中には自己啓発本というジャンルの本は、溢れています。
どの本を読んでも結局成功するための方法は変わりません。
しかし、この本なら違う成功する方法が分かると人は新たな自己啓発本を手にしようとします。
そんな当たり前のことを、人は認めることが出来ず自分に合う成功する方法が見つからないと考えます。
この本は、そんな当たり前のことを関西弁のガネーシャが教えてくれます。
ガネーシャーを通じて話をしていることで、当たり前のことを素直に認めることが出来るようになります。
自己啓発本でありながら、ガネーシャの言葉は身近に感じる事が出来て自分が今まで多くの自己啓発本を読んでも何も成功できたないのは、何も実行していないからだということを認めさせてくれます。
ガネーシャの言葉は、自分のことを言われているように耳の痛い言葉が多くあり、その言葉がこれから役立ちそうな言葉ばかりで、何だかこれからの自分が変わって行けるような気持ちになりました。

8.夢を叶えるゾウは読みやすい自己啓発小説

普通の自己啓発書籍は、読書になれていない人には敷居が高いです。
ですがこの作品はそのような人でも読めるように、うまく小説化された作品だと感じます。ガネーシャとぼくのやりとりはおもしろいです。

人は何かの問題に直面したとき、大多数の方がネガティブな思考になりがちです。私も実際そういう傾向があります。
それを「発想の転換によって人はいくらでも変われる」というのを表現しています。

今は人生に行き詰ってはいませんが、長く生きてきた分だけ小説内容と同じような境遇には何度もあっています。その都度自分がどう乗り越えてきたのかを思い出させられました。

その多くは「逃げ」であったり、誰かの助力をいただいたからなど、自分自身で解決し、ポジティブに考えるということはできていなかったです。

人は一度ネガティブ思考に入ると、なかなかそこから抜け出せず、もがき苦しむことになります。この書籍で作者が言いたいことは、冒頭でも述べましたが「考え方を変える事によってものごとは良い方向へと向かう」というのがメインだと感じました。

今、目の前にある問題を「どう」解決するのかは「自分次第なんだよ」ということを、大変よく考えさせられる作品です。

今つらいことが沢山ある人にこそ、是非読んでほしい作品です。

9.無理せずに好きなことをして行きていく

昔に読んだ夢を叶えるゾウを今一度読み直したのですが、まあ自己啓発本としては非常にストーリーが秀逸でサクサク読み返せました。やはり肝はガネーシャのキャラが関西人であり、緩く色々な人生のアドバイスなどを読めるのが魅力なのでしょう。

本編では具体的な課題を出してクリアしていくという形式になっているのですが、今思うとちょっとゲームらしいかなと感じました。自分もRPGみたいなゲームは好きなのですが、自由な感じのシステムよりかは誰かに課題を出してもらって、そこから導いてくれるシステムの方が好きですね。しかし今読んでもガネーシャが出してくれる課題は比較的取り組みやすいものであり、読み終わった後はまたトライしてみようかなと思いました。夢を叶えるという意味では、最近だと好きなことをして行きていくYouTuberなどが人気ですが、このガネーシャが言う「世界を楽しんでや」という言葉に通じるものがあるのかなとも思いました。それでも無理しない程度という言葉や、感謝を忘れんでなと言ってくれるガネーシャは今でも好きなキャラですね。

10.夢を叶えるって身近に感じる事から始まる

私は、どちらかというと行動力があった方で、色んな事に興味を持ち、一人でどんどん突き進むタイプでした。夢を叶えてる感覚だったのかもしれません。その後、結婚をして出産をして、それなりに幸せも感じていた人生ですが、それが、この書籍がドラマ化されたものを見て、ハチャメチャで面白いドラマだな、とエンターテインメントとしては好印象でしたが、書籍があるのを知り、読んでみたくなりました。読んだ感想は、やはりハチャメチャでした。しかし、結果がハチャメチャじゃないと思いました。難しく感じる事ではなく、小さな事をどれだけ奥深く、思慮深く感じる事ができるかだと思いました。私もそれなりに、人生を経験してそれとなくうまくやってきたと思いますが、根底から揺さぶられた感覚でした。そして、自分の周りには大きな輪があって、それらを丁寧に扱う事によって、見えてくるものや感じる気持ちをもっと大切にするべきなんだ、繋げるべきなんだ、と思いました。自分勝手な思い込みや行動は、自分自身を小さなフィールドに置いて安心しているだけなんだ、と思いました。もっともっと周りを受け入れて感じる姿勢は、自分の世界を変えるんだ、と母親歴の浅い時に読んでよかったと思いました。昔の人も今の人も大人も子供もみんな同じなんだと考えさせられました。